
院長:吉川お気軽にご相談ください!


こんにちは、あゆむ鍼灸院整骨院の吉川です。最近こんなお悩みをお持ちの親御さんからのご相談が増えています。
「うちの子、毎朝起き上がれなくて学校に行けないんです。病院で起立性調節障害と言われたんですが、どう接してあげればいいのか分からなくて…」
子どもが苦しんでいるのに、何が正しい対応なのか分からない。その不安はとても自然なことです。でも実は、良かれと思ってやっていることが、症状をさらに悪化させてしまっているケースが少なくないんです。
この記事では、起立性調節障害のお子さんに関わるうえで絶対に避けるべき対応や行動を、臨床現場での経験をもとに具体的にお伝えしていきます。ぜひ最後まで読んでみてください。


起立性調節障害は「気持ちの問題」でも「怠け」でもなく、自律神経の機能障害という立派な身体疾患です。だからこそ、関わり方ひとつで回復のスピードが大きく変わります。正しい知識を持って、お子さんの回復をそっとサポートしてあげてほしいと思っています
まずは、起立性調節障害がどんな状態なのかを正しく理解しておくことが大切です。この疾患は、自律神経の調節機能がうまく働かないことで、立ち上がったときに脳への血流が一時的に低下してしまうことで起こります。
中高生の約10%が罹患しているとされており、決して珍しい疾患ではありません。朝なかなか起きられない、立ちくらみやめまいが起きる、頭痛や腹痛が続くといった症状が特徴的です。
注目しておきたいのは、午前中に症状が強く、午後から夕方にかけて回復してくるという特徴です。「夜には元気そうにしているのに、なぜ朝だけ…」という疑問は、この特性から生じているものです。決してサボっているわけではありません。
また、起立性調節障害は自律神経の乱れ、思春期のホルモンバランスの変化、学校や人間関係のストレス、運動不足、睡眠習慣の乱れなど、複数の要因が複雑に絡み合って起こります。そのため「これだけ直せば治る」という単純な話でないことも、ぜひ頭に入れておいてください。
起立性調節障害の回復において、保護者の方の接し方は非常に大きな影響を与えます。善意からの言葉や行動が、結果的にお子さんの回復の妨げになってしまうことも多くありますので、ここで紹介する内容はぜひ意識していただきたいと思います。
「少し頑張れば行けるんじゃないの?」「昨日はあんなに元気だったのに」。こうした言葉、ついかけてしまっていませんか?その気持ち、親として当然だと思います。でも、起立性調節障害は本人の意志でコントロールできるものではありません。
自律神経が正常に働いていないために体が動かせない状態なのに、「気合いで乗り越えろ」と言われても、それは不可能なことを求めているのと同じです。この誤解が続くと、お子さんは強い自己否定感を持つようになり、うつ状態や不登校の長期化につながるリスクがあります。
「何度声をかけても起きない」という状況に、焦りを感じるのは当然です。しかし布団を勢いよく剥ぐ、大声で怒鳴る、カーテンを急に開けて光を浴びせるといった行為は、朝の急激な覚醒を促し、自律神経にとって大きなストレスになります。
起立性調節障害のお子さんには、ゆっくり段階的に体を目覚めさせることが、症状悪化を防ぐ最も大切なポイントです。目覚めたらすぐ起き上がらず、横になったまま少し体を動かし、上半身をゆっくり起こして座る時間を作る。この手順を習慣化するだけでも、症状が落ち着いてくることがあります。
「みんなは行っているのに」「このままでは将来どうなるの」という言葉は、親御さんの正直な不安から出てきたものだと思います。でも、お子さん自身が一番苦しんでいます。「行きたいのに行けない」というもどかしさを抱えながら、毎朝葛藤しているのです。
責めることで生まれるストレスや罪悪感は自律神経のバランスをさらに乱し、回復を遅らせる原因になります。まずは「辛いね、頑張っているね」という言葉でお子さんの気持ちを受け止めることから始めてみてください。
親御さんの対応と同じくらい重要なのが、お子さん自身の日常的な行動習慣です。本人も「これが症状に関係しているとは知らなかった」という場合が多いため、一緒に確認してあげてください。
起立性調節障害では、立ち上がった瞬間に血圧が一時的に急降下しやすい状態が続いています。ベッドから勢いよく起き上がる、椅子からさっと立ち上がるといった行動が、めまいや失神を引き起こすトリガーになります。
起き上がるときは「横向きになる→足を床に下ろす→しばらく座ったままでいる→ゆっくり立ち上がる」という手順を意識するだけで、症状が大きく変わることがあります。焦らず、丁寧に体を起こす習慣を身につけていきましょう。
夏の屋外での活動、学校の朝礼や集会でじっと立っている場面は、特に注意が必要です。高温環境では血管が拡張し、もともと血圧が下がりやすい状態をさらに悪化させてしまいます。
学校の先生にあらかじめ状況を伝えておき、しんどいときに座れる環境を整えてもらうことも大切な対策のひとつです。周囲の理解があるかどうかで、お子さんの心理的な負担も大きく変わってきます。
午後から体調が回復してくると、夜に元気になり、気づいたら深夜までスマホやゲームをしているというパターンがよく見られます。しかしブルーライトや画面の刺激は自律神経を興奮させ、睡眠の質を大きく下げてしまいます。
就寝の1時間前にはスクリーンから離れる習慣を少しずつ作っていきましょう。急に変えようとするとストレスになるので、15分ずつ就寝時間を早めるなど、無理のないペースで取り組むことが続けるコツです。
自律神経のバランスを整えるうえで、毎日の食生活も無視できないポイントです。特定の飲食物が症状に影響することがありますので、日々の食事を少し意識してみてください。
朝は体調が悪くて食欲がないというお子さんも多いですが、朝食を抜くと血糖値が低い状態のまま午前中を過ごすことになり、倦怠感やめまいがさらに悪化しやすくなります。
消化の良いもの、たとえばお粥・バナナ・ヨーグルトなど、少量でも口にする習慣から始めてみましょう。また、起立性調節障害では水分と塩分の適切な摂取が症状の安定に効果的です。朝起きたらまずコップ一杯の水を飲む、という小さな習慣もぜひ取り入れてみてください。
エナジードリンクやコーヒーに含まれるカフェインは、自律神経を一時的に興奮させる作用があります。飲んだ直後は目が覚めた感じがするかもしれませんが、その後に反動の倦怠感が強くなったり、夜の睡眠を妨げたりすることがあります。
特に成長期のお子さんはカフェインへの感受性が高い傾向があります。集中力が欲しいときは、水やノンカフェインのハーブティーを選ぶよう、日頃から意識してみてください。
「成長すれば自然に治る」という話を耳にしたことがある方も多いと思います。確かに成長とともに改善していくケースはありますが、適切なサポートなしに放置した場合、不登校が長期化したり、自己肯定感が低下したり、社会復帰がより困難になるリスクも存在します。
症状が軽いうちから早めに対処することが、回復を早める上でとても重要です。「まだそこまでひどくないから」と様子を見続けることも、実は避けるべき対応のひとつと言えます。
お子さんのために動けるのは今この瞬間です。一人で抱え込まず、ぜひ専門家に相談してみてください。
起立性調節障害のお子さんを持つ親御さんは、毎日不安と葛藤の連続だと思います。「自分の育て方が悪かったのか」「もっと早く気づいてあげればよかった」と自分を責めている方も少なくありません。でも、それは違います。
この疾患は誰のせいでもなく、複数の要因が絡み合って起こるものです。大切なのは今から何ができるかを考えることです。当院では、3種類の独自検査を用いてひとりひとりの原因を丁寧に特定するところから施術をスタートします。東洋医学と西洋医学を融合させた独自のアプローチで、お子さんの体に寄り添いながら根本的な改善を目指していきます。
「病院の薬を飲んでいるけど効果が感じられない」「他の鍼灸院に断られてしまった」というご相談も、ぜひ一度聞かせてください。お子さんの症状としっかり向き合い、今できることを一緒に考えていきます。どうかひとりで悩まないでください。いつでも気軽にご連絡いただければと思います。

