
院長:吉川お気軽にご相談ください!

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こんにちは、あゆむ鍼灸院整骨院・橿原院の吉川です。年末に向けて慌ただしい日々が続いていますが、体調を崩されていませんか。めまいや動悸、倦怠感といった症状が続いているのに検査では異常が見つからず、もしかして運動不足が関係しているのではと気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は自律神経失調症と運動には深い関係があり、適切な運動は症状改善の大きな鍵を握っています。ただし、やみくもに体を動かせばいいというわけではなく、強度や種類を間違えると逆効果になることもあります。


運動が苦手な方でも無理なく取り組める方法がありますので安心してくださいね
現代人の多くはデスクワークや在宅勤務で一日の大半を座って過ごしています。このような運動不足の状態が続くと、自律神経のバランスを司る機能が低下してしまいます。自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っていて、この2つがシーソーのようにバランスを取りながら心臓や血管、内臓の働きを調整しています。
運動不足になると血液循環が悪くなり、筋肉も硬くなります。すると体は常に緊張状態となり交感神経ばかりが優位になってしまいます。本来であればリラックス時には副交感神経が働くべきなのに、そのスイッチがうまく入らなくなります。こうして自律神経のバランスが崩れると、めまいや動悸、不眠、倦怠感といった症状が現れてきます。
また運動不足は脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌も減少させます。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を安定させる働きがあります。運動しないことでこのセロトニンが不足すると、不安感やイライラが増し、さらに自律神経の乱れを助長してしまうという悪循環に陥ってしまいます。
では反対に、適切な運動をすることでなぜ自律神経失調症が改善するのでしょうか。その理由はいくつかあります。
運動をすると心拍数が上がり、全身に酸素や栄養が行き渡りやすくなります。これにより内臓の働きも活発になり、自律神経が本来の役割をしっかり果たせるようになります。特に有酸素運動は心肺機能を高め、血流改善に非常に効果的です。
リズミカルな運動はセロトニンの分泌を促します。ウォーキングやジョギング、サイクリングといった一定のリズムを刻む運動を続けることで、気分が安定し不安感やイライラが軽減されていきます。セロトニンは夜になるとメラトニンという睡眠ホルモンに変わるため、運動することで不眠の改善にもつながります。
運動中は交感神経が優位になり、運動後は副交感神経が優位になります。この切り替えを繰り返すことで自律神経の働きそのものが鍛えられ、日常生活でもスムーズに切り替えができるようになっていきます。いわば自律神経のトレーニングのようなものですね。
体を動かすことは心理的なストレスの発散にもなります。運動に集中することで頭の中のモヤモヤから離れることができ、気分がリフレッシュされます。またエンドルフィンという快楽物質も分泌されるため、運動後には心地よい疲労感とともに前向きな気持ちになれます。
ただし自律神経失調症の方にとって、激しすぎる運動は逆にストレスとなり症状を悪化させることもあります。大切なのは無理のない範囲で継続できる運動を選ぶことです。
最も手軽で効果的なのがウォーキングです。一定のリズムで歩くことでセロトニンの分泌が促され、血流も改善されます。1回20〜30分程度、週に3〜4回を目安に始めてみましょう。朝の時間帯に歩くと体内時計もリセットされ、生活リズムを整える効果も期待できます。
ゆっくりとした動きで筋肉をほぐすストレッチやヨガもおすすめです。深い呼吸を意識しながら行うことで副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。特に就寝前に行うと睡眠の質が向上します。
スクワットや腕立て伏せといった自重を使った軽い筋トレも有効です。筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、血流も良くなります。ただし疲労が残るほど追い込む必要はなく、気持ちいいと感じる程度で十分です。
膝や腰への負担が少ない有酸素運動として、サイクリングや水泳も適しています。特に水泳は全身運動でありながら関節への負担が少なく、リラックス効果も高いのが特徴です。ただし冷えには注意が必要ですので、体調に合わせて取り組んでください。
自律神経失調症の改善のために運動を取り入れる際には、いくつか気をつけていただきたいポイントがあります。
症状がひどいときに無理に運動をすると、かえって体調を崩してしまいます。体調が良い日を選んで、短時間から始めるようにしましょう。運動は決して無理をしないことが大切で、気持ち良いと感じる程よいところで止めるようにするのが長続きする秘訣です。疲労感が強く残るようであれば運動強度を下げる必要があります。
自律神経のバランスを整えるには継続が何より大切です。週に1回激しい運動をするよりも、軽い運動を週に数回行う方が効果的です。自分が楽しいと感じる運動を選ぶことが継続の秘訣になります。
朝や日中の運動は体内時計を整え、夜の睡眠の質を高めます。一方で夜遅い時間の激しい運動は交感神経を刺激してしまい、かえって眠れなくなることがあります。夜に運動をする場合はストレッチやヨガなど穏やかなものにしましょう。
自律神経失調症の方は体温調節機能が乱れていることが多く、脱水症状を起こしやすい傾向があります。運動前後はもちろん、運動中もこまめに水分を補給するようにしてください。
ここまで運動の重要性についてお伝えしてきましたが、実は運動だけでは自律神経失調症が改善しないケースも少なくありません。なぜなら自律神経失調症の原因は一つではなく、生活リズムの乱れ、精神的ストレス、ホルモンバランスの変化、体の歪みなど様々な要因が複雑に絡み合っているからです。
運動を始めたのに症状が変わらない、あるいは悪化してしまったという場合は、根本的な原因が他にあるのかもしれません。当院には運動をしても改善しなかったという方が数多く来院されていますが、詳しく検査をしてみると骨格の歪みや内臓の機能低下、東洋医学的な気血の滞りなどが見つかることがほとんどです。
自律神経失調症の原因はひとりひとり異なるからこそ、検査によって原因を特定することが何より重要になってきます。当院では3種類の独自検査で体の状態を多角的に調べ、あなたの症状の本当の原因を見つけ出します。そして東洋医学と西洋医学を融合させた独自の施術で、症状だけでなく体の中から整えていきます。
当院には自律神経失調症でお悩みの方が多く来院され、改善された方もたくさんいらっしゃいます。改善できる理由は明確です。
検査で原因を特定できていなければ、一時的に症状が軽くなってもすぐに再発してしまいます。だからこそ当院は検査を何より大切にし、あなたの体に何が起こっているのかを明らかにしたうえで施術を進めていきます。薬を飲んでいる方も、薬に頼りたくない方も、病院での治療で改善が見られなかった方も諦めずにご相談ください。
運動は確かに自律神経失調症の改善に有効な手段のひとつです。しかし原因が複雑に絡み合っているこの症状は、運動だけで解決できるものではありません。大切なのはまず自分の体に何が起こっているのかを正しく知ることです。
当院では開院以来、数多くの自律神経失調症の方と向き合ってきました。症状だけでなく東洋医学の視点も交えて体の中から整える施術は、自律神経失調症と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。自律神経失調症は早めに対処すればするほど改善までの期間も早くなりますので、一人で悩むことなくお気軽にご連絡ください。あなたの不安な気持ちもしっかり受け止め、誠心誠意サポートいたします。

