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病院で治らない自律神経失調症に東洋医学という選択

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こんにちは。奈良県橿原市にあるあゆむ鍼灸院整骨院の吉川です。最近、病院で検査を受けても異常が見つからないのに、動悸やめまい、不眠、イライラといった症状に悩まされている方が増えています。お医者さんから「自律神経失調症ですね」と診断され、処方された薬を飲んでもなかなか改善しないという経験をされた方も多いのではないでしょうか。

当院には西洋医学的な治療だけでは思うような結果が得られず、自律神経失調症の改善を求めて来院される方がたくさんいらっしゃいます。そういった方々に東洋医学的なアプローチを行うことで、症状が大きく改善されるケースを数多く経験してきました。

院長:吉川

今日は西洋医学では「原因不明」と言われがちな自律神経失調症を、東洋医学の視点から紐解いていきます

目次

東洋医学と西洋医学、根本的なアプローチの違い

自律神経失調症に対する東洋医学と西洋医学の最も大きな違いは、その治療に対する考え方にあります。西洋医学では現れている症状を抑えることに重点を置きますが、東洋医学は症状を治すというより、症状が出ない体づくりを行っていくアプローチを取ります。

例えば動悸が激しい場合、西洋医学では動悸を抑える薬を処方します。これは確かに即効性があり、つらい症状を和らげてくれます。しかし薬を飲み続けても、根本的な原因が解決されなければ、薬を止めたときに症状が再発してしまいます。

一方で東洋医学は、なぜ動悸が起こるのか、その背景にある体質や生活習慣、エネルギーバランスの乱れを見極めていきます。そして体全体の調子を整え、自然に症状が出なくなるような体づくりを目指していくのが特徴です。時間はかかりますが、根本から改善していくため、治療を終えた後も良い状態が続きやすいのです。

体の自然治癒力を高めることの大切さ

人間の体には本来、自分で体調を整える力が備わっています。少し疲れても一晩ぐっすり眠れば回復したり、風邪をひいても数日で治ったりするのは、この自然治癒力のおかげです。東洋医学ではこの力を「正気(せいき)」と呼び、とても重要視しています。

自律神経失調症になるということは、この自然治癒力が弱まり、体が自分で調子を整えられなくなっている状態と言えます。ストレスや不規則な生活、過労などによって体のバランスが崩れ、自力で元に戻せなくなってしまっているのです。

東洋医学の治療は、この弱まった自然治癒力を取り戻し、体が本来持っている「自分で治る力」を引き出していきます。鍼灸治療や漢方薬によって気血の流れを整え、内臓の働きを高めることで、徐々に体が自分で調子を保てるようになっていきます。

東洋医学から見た自律神経失調症の本質

東洋医学には自律神経失調症という病名はありませんが、2000年以上前から同じような症状を説明する概念が存在していました。それが「気・血・水」のバランスの乱れという考え方です。

気は体を巡るエネルギーで、血は血液、水は体液を意味します。これら3つがバランス良く体内を巡ることで、私たちは健康を保っています。しかしストレスや生活習慣の乱れによってこのバランスが崩れると、様々な不調が現れてきます。

西洋医学が「交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態」と定義するのに対し、東洋医学では体全体のエネルギーバランスの問題として捉えます。この視点の違いが、治療アプローチの違いにもつながっているのです。

気血水のバランスが乱れる原因

ではなぜ気血水のバランスが乱れてしまうのでしょうか。東洋医学では主に以下のような原因を考えます。

  • 過度なストレスによって気の流れが滞る
  • 睡眠不足や過労で血が消耗する
  • 冷たいものや生ものの取りすぎで水の代謝が悪くなる
  • 不規則な食事で消化機能が低下する
  • 運動不足で気血の巡りが悪くなる

これらの原因が重なることで、体のバランスは徐々に崩れていきます。最初は軽い不調だったものが、放置することで自律神経失調症といわれる状態にまで悪化してしまうのです。

タイプ別に見る自律神経失調症

東洋医学では、自律神経失調症のような症状が現れる原因をいくつかのパターンに分類しています。主なタイプをご紹介しましょう。

最も多いのが「肝気鬱結(かんきうっけつ)」というタイプです。ストレスによって肝の気が滞り、イライラや不眠、頭痛、生理不順などが起こります。現代社会で自律神経失調症に悩む方の多くがこのタイプに当てはまります。気が滞ると血の流れも悪くなり、様々な症状が連鎖的に現れてくるのが特徴です。

次に「心血虚(しんけっきょ)」というタイプがあります。心臓の機能を司る「心」に血が不足している状態で、動悸や不安感、物忘れ、眠りが浅いといった症状が特徴的です。過度の心配事や考えすぎによって心の血が消耗され、精神的な症状が強く出てきます。

さらに「脾気虚(ひききょ)」というタイプもあります。消化吸収を担う「脾」のエネルギーが不足することで、食欲不振や倦怠感、胃もたれ、下痢などの症状が現れます。脾が弱ると気血を作る力も落ちるため、全身のエネルギー不足につながっていきます。

東洋医学による具体的な治療アプローチ

東洋医学では主に鍼灸治療と漢方薬を用いて、体質改善を図っていきます。どちらも体のバランスを整え、自然治癒力を高めることを目的としています。

鍼灸治療で気血の流れを整える

鍼灸治療は体の特定のツボ(経穴)に鍼やお灸で刺激を与えることで、気血の流れを整える治療法です。自律神経失調症に対しては、その方の体質や症状に合わせて使うツボを選んでいきます。

例えば肝気鬱結タイプの方には、ストレスで滞った気を巡らせるために「太衝(たいしょう)」や「合谷(ごうこく)」といったツボを使います。心血虚タイプの方には心を落ち着かせる「神門(しんもん)」や「内関(ないかん)」などのツボが有効です。脾気虚タイプの方には消化機能を高める「足三里(あしさんり)」や「中脘(ちゅうかん)」を用います。

当院での鍼灸治療では、まず丁寧な問診と舌診、脈診、腹診といった東洋医学的な診察を行い、その方の体質や症状のタイプを見極めます。その上で一人ひとりに最適なツボを選択し、オーダーメイドの治療を提供しています。

鍼灸治療には即効性がある場合もありますが、基本的には継続的に施術を重ねることで体質が変わり、症状が出にくい体づくりができていきます。多くの患者さんが数回の施術で体の変化を実感され、3ヶ月ほど続けることで日常生活への支障が大きく減っていきます。

漢方薬による内側からの体質改善

漢方薬も自律神経失調症の改善に有効な手段です。鍼灸治療が外から刺激を与えるのに対し、漢方薬は内側から体質を変えていくアプローチと言えます。

自律神経失調症によく使われる代表的な漢方薬としては、加味逍遙散(かみしょうようさん)があります。これは肝気鬱結タイプの方に適しており、ストレスによるイライラや不安、不眠などに効果を発揮します。気の巡りを良くして、滞った肝気を解放していく働きがあります。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、動悸や不眠が強い方に用いられることが多い処方です。心を落ち着かせ、精神的な不安を和らげる効果があります。桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は虚弱体質で疲れやすい方に向いており、体力を補いながら心身を安定させていきます。

ただし漢方薬は同じ自律神経失調症でも、その方の体質によって適切な処方が異なります。市販の漢方薬を自己判断で飲むよりも、専門家に相談して自分に合ったものを選んでもらうことをお勧めします。

西洋医学と東洋医学の併用という選択肢

ここまで東洋医学のお話をしてきましたが、西洋医学を否定しているわけではありません。実は西洋医学と東洋医学にはそれぞれ得意分野があり、両方を組み合わせることで最良の結果が得られることも多いのです。

西洋医学の強みは、急性期の症状を素早く抑えることです。例えば不安感が強すぎて日常生活が送れないような状態では、抗不安薬で症状をコントロールすることが必要な場合もあります。また検査によって器質的な異常がないかを確認することも重要です。甲状腺機能異常や貧血など、自律神経失調症と似た症状を示す病気もあるため、まずは医療機関で検査を受けることをお勧めします。

一方で東洋医学の強みは、慢性的な症状に対して根本的な体質改善を図れることです。西洋医学的な検査で異常が見つからない「原因不明」の症状に対しても、東洋医学的な視点から原因を特定し、アプローチすることができます。薬で症状を抑えながら、並行して東洋医学的な治療で体質改善を進めていくという方法も有効です。

私自身、柔道整復師、はり師、きゅう師という3つの国家資格を持ち、西洋医学と東洋医学の両方を学んできました。その経験から言えるのは、両者は対立するものではなく補完し合う関係にあるということです。当院では西洋医学的な知識も活かしながら、東洋医学を中心とした施術を行っています。

自律神経失調症を改善するための生活習慣

治療と並行して、日常生活の中でできる対策も大切です。東洋医学的な視点から、自律神経のバランスを整え、症状が出にくい体づくりをするためのポイントをお伝えします。

食事で気をつけること

東洋医学では「医食同源」という言葉があるように、食事も治療の一部と考えます。自律神経失調症の方は消化機能が弱っていることが多いので、冷たいものや生もの、脂っこいものは控えめにしましょう。温かくて消化の良いものを、よく噛んでゆっくり食べることが基本です。

また規則正しい食事時間を心がけることも重要です。不規則な食生活は脾の働きを乱し、気血の生成を妨げてしまいます。忙しくても3食きちんと食べる習慣をつけてください。特に朝食は1日のエネルギーを作る大切な食事ですから、抜かないようにしましょう。

カフェインやアルコールの取りすぎにも注意が必要です。これらは一時的にリラックスさせてくれますが、長期的には自律神経のバランスを乱す原因になります。適度な量にとどめることを心がけてください。

睡眠とリラックスの重要性

質の良い睡眠は自律神経を整える上で欠かせません。東洋医学では夜の11時から午前3時までの時間帯を「胆」と「肝」が活発に働く時間と考え、この時間にしっかり眠ることが重要とされています。この時間帯に起きていると、肝の気が乱れやすくなり、イライラや不眠といった症状が悪化しやすくなります。

寝る前にスマートフォンやパソコンの画面を見ると、脳が興奮して眠りが浅くなります。就寝の1時間前にはデジタル機器から離れ、軽いストレッチをしたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりして、リラックスする時間を作りましょう。

眠れないからといって寝酒をするのは逆効果です。アルコールは一時的に眠りを誘いますが、睡眠の質を低下させ、夜中に目が覚めやすくなります。どうしても眠れない場合は、無理に寝ようとせず、軽い読書をしたり、静かな音楽を聴いたりして、自然な眠気を待つ方が良いでしょう。

適度な運動で気血を巡らせる

激しい運動は必要ありませんが、軽い散歩やヨガ、太極拳のようなゆったりとした運動は、気血の巡りを良くして自律神経を整えるのに効果的です。特に朝の散歩は体内時計をリセットし、自律神経のリズムを整えるのに役立ちます。朝日を浴びながら15分程度歩くだけでも、気分がすっきりして1日を快適に過ごせるようになります。

運動は継続することが大切ですから、無理なく続けられるものを選びましょう。ジムに通う必要はなく、自宅で軽いストレッチをするだけでも十分効果があります。大切なのは体を動かす習慣をつけることです。

ストレス対策も忘れずに

自律神経失調症の最大の原因とも言えるストレスへの対策も重要です。完全にストレスをなくすことは難しいですが、上手に発散する方法を見つけることはできます。趣味の時間を作る、信頼できる人に話を聞いてもらう、深呼吸や瞑想を取り入れるなど、自分に合ったストレス解消法を見つけてください。

東洋医学では深い呼吸が気の巡りを良くすると考えます。忙しい時こそ、一度立ち止まってゆっくりと深呼吸をする時間を持ちましょう。腹式呼吸を意識して、吸う息よりも吐く息を長くすることで、副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。

当院での自律神経失調症に対する取り組み

あゆむ鍼灸院整骨院では、これまで5万人以上の施術実績があり、その中で多くの自律神経失調症の患者さんと向き合ってきました。当院の特徴は、西洋医学と東洋医学を融合させた独自の技術で、一人ひとりの症状や体質に合わせたオーダーメイドの治療を提供していることです。

初回の施術では、まず時間をかけて問診と検査を行います。どんな症状がいつから始まったのか、日常生活の様子、ストレスの状況、食事や睡眠の習慣など、詳しくお話を伺います。その上で舌の状態や脈の打ち方、お腹の張り具合などを東洋医学的に診察し、あなたの体質タイプを見極めていきます。

そして姿勢の歪みや筋肉の緊張状態もチェックします。実は体の歪みが自律神経の乱れを引き起こしていることも多いのです。背骨の歪みは神経の働きに影響を与え、自律神経のバランスを崩す原因になります。当院では全身の姿勢調整と、東洋医学的な経穴への鍼灸治療を組み合わせることで、より効果的な改善を目指しています。

治療の頻度や期間は症状の程度によって異なりますが、最初は週に1〜2回のペースで通っていただき、症状が落ち着いてきたら徐々に間隔を空けていきます。多くの患者さんが3ヶ月ほどで日常生活への支障が大きく減り、半年から1年ほどで症状が安定してきます。そして治療を終えた後も、身につけた生活習慣や体づくりの知識によって、良い状態を維持していただいています。

まとめ

自律神経失調症は決して治らない病気ではありません。西洋医学的な治療で思うような結果が得られなかった方でも、東洋医学的なアプローチによって症状が改善する可能性は十分にあります。

東洋医学の最大の特徴は、症状を一時的に抑えるのではなく、症状が出ない体づくりを目指していくことです。時間はかかりますが、根本から改善していくため、治療を終えた後も良い状態が続きやすいというメリットがあります。薬に頼り続けることなく、自分の体が本来持っている自然治癒力を取り戻すことができるのです。

大切なのは、あなたの体質や症状のタイプを正しく見極め、それに合った治療を継続することです。そして治療だけでなく、日々の生活習慣を見直し、体が本来持っている力を高めていくことが根本的な改善につながります。

動悸や不眠、めまい、イライラといった症状に悩まされ、「この先ずっとこのままなのか」と不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。でも一人で抱え込まず、まずは専門家に相談してみてください。あなたの症状には必ず原因があり、改善への道があります。

当院では初回に時間をかけてしっかりとお話を伺い、あなたに最適な治療計画を一緒に考えていきます。どんな些細なことでも構いませんので、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。症状を抑えるだけでなく、症状が出ない体づくりを一緒に進めていきましょう。あなたが笑顔で毎日を過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。


院長:吉川

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