
院長:吉川お気軽にご相談ください!

院長:吉川お気軽にご相談ください!


橿原市のあゆむ鍼灸院整骨院、院長の吉川歩です。動悸やめまい、頭痛に倦怠感、なんとなく体調が悪い日が続いて病院に行ったら「自律神経が乱れていますね」と言われた方は少なくないと思います。でも血液検査やレントゲンでは「異常なし」、それなのに症状は続いている。本当に自律神経の問題なのか、どうやって診断されたのか、疑問に感じていませんか。
実は自律神経失調症には明確な国際的診断基準が存在しないため、診断に不安を感じる方が多いのも事実です。当院にも「検査では異常がないと言われたけれど、症状が続いて困っている」という声がたくさん寄せられます。今回は自律神経の乱れがどのように診断されるのか、どんな検査が行われるのか、そして診断後にどう向き合えばよいのかについて詳しくお伝えしていきます。


診断の仕組みを知ることで、あなたの症状への理解が深まり、適切な対応ができるようになります
自律神経の乱れによる症状は、実は医学的に明確な診断基準が定められていません。これは病気というよりも、さまざまな要因によって自律神経のバランスが崩れた状態を指す包括的な呼び方だからです。
例えば高血圧や糖尿病には数値で示せる明確な基準があります。血圧が140/90mmHg以上なら高血圧、空腹時血糖値が126mg/dL以上なら糖尿病というように、はっきりとした線引きができます。しかし自律神経の乱れは人によって症状が大きく異なり、動悸を感じる人もいれば、めまいや不眠、胃腸の不調を訴える人もいます。
さらに自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで成り立っているため、どこか一箇所が悪いというわけではありません。ストレス、生活習慣、姿勢の歪み、ホルモンバランスなど、複数の要因が絡み合って症状が現れるため、一律の基準を設けることが難しいのです。
そのため医療機関では、まず他の病気がないかを確認する除外診断を行います。心臓や甲状腺、脳などに器質的な異常がないことを確かめた上で、自律神経のバランスが崩れていると判断されることが一般的です。
自律神経の状態を調べるために、医療機関ではいくつかの検査が行われます。ただしこれらの検査はあくまで参考値であり、総合的な判断材料のひとつとして使われます。
まず行われるのが問診です。いつから症状が始まったのか、どんな時に症状が強くなるのか、生活習慣やストレスの状況など、詳しく話を聞いていきます。問診は診断において非常に重要で、症状のパターンから自律神経の乱れを推測する手がかりとなります。
次に血液検査や尿検査で、甲状腺機能や血糖値、貧血などの異常がないかを確認します。これらの数値に問題があると自律神経に似た症状が出ることがあるため、まずは身体的な病気を除外する必要があります。
心電図検査では心臓のリズムや働きを調べます。動悸や胸の違和感がある場合、心臓そのものに問題がないかを確認します。また心拍変動解析という方法で、自律神経のバランスを数値化する検査もあります。これは心拍のゆらぎから交感神経と副交感神経の働き具合を推測するものです。
他にも起立性低血圧の検査や、脳波検査、ホルモン検査などが必要に応じて行われることもあります。大切なのはこれらの検査で異常が見つからないからといって、症状が気のせいではないということです。
「検査では何も問題ありません」と言われたのに、動悸やめまい、倦怠感といった症状は確かに存在する。この矛盾に戸惑い、不安を感じる方は本当に多くいらっしゃいます。
これは検査が身体の器質的な異常、つまり組織や臓器の構造的な問題を調べるものだからです。血液検査や画像検査では目に見える病変や数値の異常を見つけることはできますが、自律神経のような機能的な問題は画像には映らず、数値にも表れにくいのです。
自律神経は全身の臓器や血管をコントロールしているため、そのバランスが崩れると多彩な症状が現れます。しかし臓器そのものが壊れているわけではないので、検査では異常が出ません。例えば動悸があっても心臓の構造に問題がなければ心電図は正常、めまいがあっても脳に異常がなければMRIも正常という結果になります。
だからこそ検査で異常がないことと、症状がないことは全く別の話であることを理解しておく必要があります。あなたが感じている症状は決して気のせいではなく、自律神経の機能的な乱れによって引き起こされている可能性が高いのです。
症状が複数あって、どの診療科を受診すればよいか分からないという声もよく聞きます。動悸なら循環器内科、めまいなら耳鼻科、胃腸の不調なら消化器内科と、症状ごとに専門科が異なるため混乱するのも当然です。
まずは内科を受診して身体的な病気がないかを確認してもらうのがよいでしょう。内科で検査をしても異常が見つからず、複数の症状が続いている場合は、心療内科や精神科への受診も選択肢のひとつです。
心療内科と聞くと抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、心療内科は心と身体の両面から診てくれる診療科です。ストレスや心理的な要因が身体症状として現れている場合に、適切な治療やアドバイスをしてくれます。
ただし医療機関での治療は主に薬物療法が中心となります。症状を抑えるための対症療法は有効ですが、根本的な原因である身体のバランスや生活習慣にまでアプローチできないこともあります。
当院では、自律神経の乱れに対して身体全体のバランスを整えることを重視しています。なぜなら自律神経は姿勢の歪み、筋肉の緊張、内臓の働き、血流の状態など、身体のあらゆる部分と深く関わっているからです。
まず最初に行うのが詳しい検査です。AI姿勢分析で身体の歪みを数値化し、どこに負担がかかっているのかを明確にします。神経反射テストで自律神経の働き具合を確認し、東洋医学的な脈診や舌診で体質や内臓の状態も把握します。
検査結果をもとに、あなたに合わせたオーダーメイドの施術を組み立てていきます。姿勢の歪みを整える整体、自律神経のバランスを調整する鍼灸、筋肉の緊張をほぐす手技療法など、東洋医学と西洋医学を融合させた独自の技術で身体を整えます。
施術は痛みのない優しいものですので、初めての方でも安心して受けていただけます。施術後には日常生活で気をつけるポイントや、自宅でできる簡単なセルフケアもお伝えしています。
当院で施術を受けられた方からは、次のような変化を実感していただいています。病院で検査をしても異常が見つからず、薬を飲んでもなかなか改善しなかった症状が、身体全体を整えることで楽になったという声を多くいただいています。
30代の会社員Aさんは、1年以上前から動悸と息苦しさに悩まされていました。循環器内科で何度も検査を受けましたが異常なしと言われ、自律神経の問題だろうと薬を処方されました。しかし症状は改善せず、仕事にも支障が出るようになったそうです。当院で姿勢の歪みと首肩の緊張を整える施術を受けたところ、2ヶ月ほどで動悸の頻度が減り、今では日常生活に支障がないレベルまで回復されました。
40代の女性Bさんは、めまいと倦怠感で朝起きるのが辛く、家事をするのもやっとという状態でした。耳鼻科でも内科でも異常が見つからず、心療内科を紹介されましたが薬には抵抗があったそうです。当院で骨盤の歪みと内臓の働きを改善する施術を継続したところ、徐々に朝の目覚めが良くなり、体力も戻ってきたと喜んでいただいています。
自律神経の乱れは、明確な診断基準がないからこそ不安になりやすいものです。検査で異常がないと言われても、症状が続いていれば「本当に大丈夫なのか」「見落とされている病気があるのではないか」と心配になるのは当然のことです。
大切なのは、あなたが感じている症状をしっかりと受け止め、原因を探り、適切な対応をしていくことです。薬で症状を抑えることも大切ですが、それだけでは根本的な解決にならないこともあります。
身体の歪みや緊張、血流の悪化といった物理的な問題が自律神経の乱れを引き起こしているケースは非常に多いです。こうした身体の問題を整えることで、自律神経が正常に働ける環境を作ってあげることができます。
もしあなたが今、検査では異常がないと言われたけれど症状が続いている、どこに相談すればよいか分からない、薬だけでは改善しない、そんな悩みを抱えているなら、一度身体全体を見直してみませんか。当院では問診と検査にしっかりと時間をかけて、あなたの身体に何が起きているのかを丁寧に説明します。そして一人ひとりに合わせた最適な施術プランを提案させていただきます。一人で悩まず、ぜひ一度ご相談ください。

