
院長:吉川お気軽にご相談ください!


お子さんが朝なかなか起きられず、夜は逆に眠れない状態が続いていませんか。病院で起立性調節障害と診断されて、いったい何時間寝かせればいいのか、どうすれば朝起きられるようになるのか悩まれている保護者の方は本当に多いです。実は起立性調節障害と睡眠時間には深い関係があり、適切な対処をすることで症状を改善できる可能性があります。


当院にも睡眠の問題で悩まれているお子さんが多く来院されており、睡眠リズムを整えることが改善への大きな一歩になります
起立性調節障害のお子さんにとって、十分な睡眠時間を確保することは症状改善の基本となります。一般的に思春期のお子さんには8時間から10時間の睡眠が必要とされていますが、起立性調節障害の場合はさらに長い睡眠時間が必要になることがあります。理想的には夜10時に就寝して朝6時から7時に起床するリズムが望ましいとされていますが、症状の程度によっては12時間近い睡眠を必要とするお子さんもいらっしゃいます。
大切なのは、お子さん一人ひとりの体調や回復力に合わせた睡眠時間を見極めることです。無理に早く起こそうとしたり、「もっと短い時間で起きられるはず」と決めつけてしまうと、かえって症状を悪化させてしまう可能性があります。
起立性調節障害のお子さんの多くが、夜なかなか寝付けず、朝は何度呼んでも起きられないという状態に陥っています。これは決して怠けているわけではなく、自律神経の乱れによって引き起こされる身体的な問題です。
私たちの身体は交感神経と副交感神経という二つの自律神経によってコントロールされています。健康な状態では、日中は交感神経が優位になって活動的になり、夜になると副交感神経が優位になってリラックスし眠りにつくという自然なリズムが保たれています。しかし起立性調節障害のお子さんは、この切り替えがうまくいかず、夜になっても交感神経が働き続けて眠れない状態になってしまうのです。
さらに朝は副交感神経が優位なままで交感神経への切り替えができず、血圧も上がらないため起き上がることが困難になります。これは脳や身体が本当に起きられない状態であり、気持ちの問題ではありません。
起立性調節障害の中等症以上のお子さんでは、約8割に睡眠時間帯のズレが起こるとされています。これは睡眠相後退症候群と呼ばれる状態で、体内時計が後ろにずれてしまい、深夜0時から2時頃にならないと眠気が訪れず、朝は10時頃まで起きられなくなってしまいます。
実際に睡眠覚醒リズム障害の患者さんの約6割が起立性調節障害を合併しているというデータもあり、睡眠の問題と起立性調節障害は切っても切れない関係にあるのです。
では、いったいどうすれば昼夜逆転の状態から抜け出すことができるのでしょうか。ここでは当院でもお伝えしている具体的な改善方法をご紹介します。
体内時計をリセットするために最も効果的なのが、朝の光を浴びることです。起きてすぐにカーテンを開けて太陽の光を浴びることで、体内時計が朝であることを認識し、夜の寝つきも良くなっていきます。曇りの日でも窓際で過ごすだけで効果がありますので、まずは起きたらすぐに光を浴びることを習慣にしてみてください。
どうしても起きられない場合は、カーテンを開けた状態で寝かせてあげることも一つの方法です。朝日が自然に入ってくることで、徐々に目覚めやすくなることがあります。
夜遅くまでスマホやゲームをしていると、画面から出るブルーライトが脳を覚醒させてしまい、さらに眠れなくなってしまいます。理想的には就寝の2時間前からはスマホやゲーム、パソコンなどの使用を控えることが望ましいです。
とはいえ、お子さんにとってスマホやゲームは大切なコミュニケーションツールでもありますので、無理に取り上げるのではなく、就寝1時間前には終わりにするというルールを一緒に決めて、少しずつ習慣を変えていくことが大切です。
起立性調節障害の改善には、水分と塩分を十分に摂取することが重要です。これにより血液量が増えて血圧が上がりやすくなり、朝の起床時の症状が軽減されることがあります。1日に1.5リットルから2リットルの水分と、通常より少し多めの塩分摂取を心がけてください。
ただし、塩分の過剰摂取は別の健康問題を引き起こす可能性もありますので、医師と相談しながら適切な量を見極めることが大切です。
適度な運動は自律神経のバランスを整え、夜の寝つきを良くする効果があります。激しい運動は逆効果になることもありますので、散歩や軽いストレッチ、ヨガなど、お子さんの体調に合わせた無理のない運動から始めてみてください。
特に午前中から午後の早い時間帯に軽く体を動かすことで、夜の睡眠の質が向上することが期待できます。
病院で処方される薬だけでは根本的な解決にならないことも多く、生活習慣の改善と並行して取り組むことが重要です。当院では東洋医学と西洋医学を融合させた独自の施術により、自律神経のバランスを整え、お子さんの持つ自然治癒力を最大限に引き出していきます。
検査によって一人ひとりの原因を特定し、その原因に合わせた施術を行うことで、睡眠リズムの改善だけでなく、めまいや立ちくらみ、頭痛といった他の症状も同時に改善していくことができます。実際に当院に通われているお子さんの中には、施術を続けることで「夜ぐっすり眠れるようになった」「朝スッキリ起きられるようになった」という喜びの声を多数いただいています。
起立性調節障害は周囲から「怠けている」と誤解されやすく、お子さん本人も「自分はダメな人間だ」と自己肯定感が下がってしまうことがあります。保護者の方も「育て方が悪かったのではないか」と自分を責めてしまうことがあるかもしれません。
しかし、起立性調節障害は身体的な疾患であり、誰のせいでもありません。お子さんが安心して治療に取り組めるよう、焦らず見守ってあげることが何より大切です。症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すこともありますが、適切な対処を続けることで必ず改善の道は開けます。
起立性調節障害の改善には、睡眠時間の確保と睡眠リズムの改善が欠かせません。お子さん一人ひとりの状態に合わせた睡眠時間を見極め、生活習慣を少しずつ整えていくことで、朝起きられるようになり、学校生活も楽しめるようになっていきます。一人で悩まずに、いつでも私たちにご相談ください。お子さんが笑顔で毎日を過ごせるよう、全力でサポートいたします。

