
院長:吉川お気軽にご相談ください!

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こんにちは。あゆむ鍼灸院整骨院・橿原院の吉川です。部活動を頑張っている学生さんや、そのご家族から胃もたれやムカムカが続いてつらいという声を聞くことがあります。検査では異常がないと言われても、毎日の不調があると不安になりますよね。
特に、部活を続けている時期や引退したタイミングで胃の症状が出てくるケースは少なくありません。運動と胃腸の状態はとても関係が深く、生活リズムの変化が症状を左右することも多いです。この記事では、部活動と関わりの深い機能性ディスペプシアについて、原因や対策、当院でのサポート方法をわかりやすくまとめました。


部活に打ち込んでいた学生さんほど、運動量の変化で体調を崩すことが目立つと日々感じています
部活動に取り組んでいる学生さんが胃の不調を訴える場面には、大きく分けて二つの流れがあります。一つは、ハードな練習を続けながら胃の症状が出てくるケースです。もう一つは、ケガや引退、受験勉強への切り替えなどで運動をやめた後に不調が強まるケースです。どちらも背景にある要因を整理することで、対策が立てやすくなります。
前者では、練習量の多さやプレッシャーが身体と心の両方に負担をかけている場合がよく見られます。後者では、急に運動が減ることで自律神経のバランスや体力が大きく変化し、その影響が胃腸の働きに表れてくることがあります。同じ胃の不調でも、スタートのきっかけが違えばアプローチも少し変える必要があります。
今も部活を続けている学生さんの場合、練習前後の食事が大きなポイントになりやすいです。食後すぐに激しいトレーニングが入ると、消化に必要な血液が胃から筋肉へ優先的に流れていきます。その結果として、食後の胃もたれやムカムカを繰り返すことがあります。
また、レギュラー争いや大会前のプレッシャー、人間関係のストレス、進路の不安など、心の負担が重なりやすい時期でもあります。真面目に頑張るタイプの学生さんほど、自分のつらさを表に出さず、気合いで乗り切ろうとすることが多い傾向があります。その積み重ねが、自律神経の乱れへつながりやすくなります。
もう一つ多いのが、部活引退後やケガで運動ができなくなった後に体調を崩すケースです。これまで週に何日も練習で身体を動かしていた生活から、一気に座っている時間が増える生活へと変わると、体のリズムが大きく変化します。運動で自然と発散できていたストレスが行き場をなくすこともあります。
結果として、基礎体力の低下や睡眠の質の乱れが重なり、朝起きられない、疲れが抜けない、食欲がわかないといった悩みが同時に出てくることがあります。そこに胃もたれやみぞおちの不快感が重なると、学校生活や勉強にも集中しづらくなりやすいです。
機能性ディスペプシアは、胃カメラなどの検査で異常が見つからないにもかかわらず、胃の不調が長く続いている状態を指します。命に関わるような急性の病気ではないと判断される一方で、日常生活の快適さを大きく下げてしまう症状が続くことが少なくありません。
代表的な症状として、食後の胃もたれ、少し食べただけで満腹になってしまう早期満腹感、みぞおちの痛みや重苦しさ、ムカムカや吐き気などがあります。朝ごはんが入らない、昼食を残してしまう、友達と食事に行っても楽しめないといった悩みが続くと、気持ちも落ち込みやすくなります。
例えば、最近こんな状態が当てはまっていないでしょうか。練習前に食事をとると気持ち悪くなるので、食べる量を無意識に減らしている。お腹はすいているのに、食べ始めるとすぐに苦しくなってしまう。胃の不快感が気になって、授業や勉強に集中できない。夜、寝る前までムカムカが残ってしまう。
このような状態が続くと、体重減少や体力低下が目立ってくることがあります。そうなると練習どころか、日常生活のちょっとした動きでも疲れを感じるようになりやすいです。早めに気づいて対処を始めるかどうかが、その後の回復スピードを大きく左右します。
運動と胃腸の働きには、いくつかの共通したポイントがあります。まず、適度な運動は血液の流れを良くし、体温や代謝を整える働きがあります。消化管の動きも血流の影響を受けるため、過不足のない運動は胃腸が本来持っているリズムを支えやすくなります。
また、ウォーキングなどの規則的なリズム運動には、心を落ち着かせる作用も期待できます。心身のバランスを保つ自律神経は、ストレスや生活の変化に敏感に反応します。運動がちょうどよく行える環境にあると、この自律神経のリズムも安定しやすくなります。
自律神経には、活動モードの交感神経と休息モードの副交感神経があります。食事の際は副交感神経が優位になっていると、胃酸や消化酵素の分泌がスムーズになり、胃腸の動きも整いやすくなります。しかし、ストレスや不安、生活リズムの乱れが続くと、この切り替えがうまくいかなくなることがあります。
部活をやめた後に生活が一気に変わると、夜更かしが増えたり、スマホやゲームの時間が長くなったりしやすいです。そうすると、寝る時間帯や起きる時間帯がバラバラになり、自律神経のオンオフがぼやけてしまうことがあります。そこから胃の不快感や食欲の低下へつながるケースも珍しくありません。
部活を続けている学生さんにとって大切なのは、運動量と食事のタイミングをうまく調整していくことです。激しい練習を控えめにするのが難しい場合でも、練習前後の食事内容や量、タイミングを工夫するだけで胃への負担を大きく減らせます。
練習の2時間前までには食事を済ませておくことが理想的です。どうしても時間が取れない時は、おにぎり1個やバナナなど、消化の早い軽いものを少量だけ摂る方法もあります。練習後も、すぐに大量に食べるのではなく、まずは水分補給をして身体を落ち着かせてから、ゆっくり食事をとることが大切です。
症状が強い時期は、思い切って練習量を減らす選択も考えてみてください。一時的に運動量を落として胃腸を休ませることで、その後のパフォーマンスが逆に上がることもよくあります。顧問の先生や保護者の方に相談しながら、無理のないペースを見つけることが長く続けるコツです。
また、ハードな練習の合間に軽いストレッチや深呼吸を取り入れるだけでも、自律神経の緊張がほぐれやすくなります。身体を追い込むことだけが成長ではなく、休息と調整も練習の一部だと考えてみてください。
練習後の食事は、身体が疲れている状態なので胃腸にも負担がかかりやすい時間帯です。ここでの食べ方を工夫することが、機能性ディスペプシアの予防と改善につながります。まず意識したいのは、練習直後にすぐ食べ始めないことです。
運動後は交感神経が優位になっているため、消化機能が十分に働きにくい状態にあります。練習が終わってから30分ほどクールダウンの時間を取り、水分を少しずつ補給しながら身体を落ち着かせましょう。その後、ゆっくりと食事を始めると胃への負担が軽くなります。


部活動後は、揚げ物や脂っこいメニューよりも、煮物やお粥、うどん、白身魚など消化の良いものを選ぶことがおすすめです。たんぱく質は必要ですが、脂身の多い肉よりも鶏のささみや豆腐、卵などの方が胃に優しく食べられます。野菜も生野菜より温野菜の方が消化しやすい傾向があります。
また、一度に大量に食べるのではなく、少量を何回かに分けて食べる方法も有効です。部活後に補食として軽いおにぎりを食べて、帰宅後に改めて夕食をとるといった形にすると、胃への負担を分散できます。運動量や部活動後の食事の仕方を工夫することが重要で、このひと手間が症状の改善に大きく影響します。
部活を引退してから不調が強まった場合は、運動不足を補う工夫が必要になります。激しいトレーニングは必要ありませんが、毎日20分から30分程度のウォーキングやストレッチを習慣にすることで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
また、引退後は時間に余裕ができる分、夜更かしや不規則な食事になりがちです。朝起きる時間と夜寝る時間をできるだけ一定に保ち、3食を決まった時間に食べるリズムを作ることが大切です。スマホやパソコンの画面を見る時間が増えると、自律神経が休まらず胃の不調が続きやすくなります。
最初は短い時間でも構いませんので、家の周りを散歩する、軽く体操をする、階段を使うといった小さな動きから始めてみてください。身体を動かすことで血流が良くなり、胃腸の働きも活発になりやすくなります。運動後に気分がスッキリする感覚を取り戻すことが、症状改善の大きなきっかけになります。
あゆむ鍼灸院整骨院には、部活動に励む学生さんや、そのご家族からの相談が多く寄せられています。機能性ディスペプシアの背景には、姿勢のクセ、体の使い方、ストレス、自律神経の状態など、さまざまな要素が絡み合うことがよく見られます。そのため、表面的な症状だけを見るのではなく、全体像を丁寧に把握することを大切にしています。
当院では、AI姿勢分析ソフトなどを用いた3種類のオリジナル検査で、骨格のバランスや筋肉の状態、負担がかかりやすい部位などを詳しく確認します。東洋医学の視点では、脈や舌、お腹の状態などから、内臓や自律神経のコンディションも読み取っていきます。東洋医学と西洋医学の良いところを組み合わせた施術は、機能性ディスペプシアとの相性が良いと感じています。
施術は、強い刺激を避けたソフトな方法を用いています。乳幼児からご高齢の方まで受けられる内容なので、体が敏感な学生さんでも無理なく取り組めます。国家資格を持つ私が、初回のカウンセリングから検査、施術まで一貫して担当し、その方の変化を細かく追いながら進めていきます。
部活を続けながら症状の改善を目指したい方や、引退後の体調不良を何とかしたい方に対しても、その方の生活背景に合わせたプランを提案します。症状の波や、その日の体調を確認しながら施術内容を微調整することで、身体への負担を抑えつつ変化を目指していきます。
学生の時期は、勉強や部活、友達との時間など、本来なら楽しい場面がたくさんあるはずの時期です。そんな大事な毎日が、胃の不調や食欲のなさで思い切り楽しめない状況が続くのは、とてもつらいことだと感じます。保護者の方も、お子さんの食事量や体調の変化を目の当たりにすると、心配が尽きないのではないでしょうか。
機能性ディスペプシアは、適切なケアと環境づくりによって良い方向へ向かう可能性がじゅうぶんにある症状です。この記事でお伝えした内容に少しでも心当たりがあれば、まずは現状を整理するところから一緒に始めていきましょう。あゆむ鍼灸院整骨院では、あなたやお子さんのペースに合わせてサポートしていきます。
部活を続けたい気持ち、勉強との両立への不安、将来への心配など、どんな小さなことでもかまいません。一人で悩みを抱え込まず、いつでも相談してください。あなたの身体と心が少しでも楽になり、毎日を前向きに過ごせるように、一緒に向き合っていきましょう。

