
院長:吉川お気軽にご相談ください!

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こんにちは、あゆむ鍼灸院整骨院・橿原院の院長、吉川歩です。胃カメラで「異常なし」と言われたのに胃の不快感が続いている、食後の胃もたれがつらくて食事が楽しめないという方はいらっしゃいませんか。実は日本では約10人に1人がこうした症状に悩んでいるとされ、病名がついていないだけで多くの方が困っている状態なのです。
胃の調子が悪いとどうしても食べ物のことが気になりますよね。機能性ディスペプシアという診断を受けた方も、疑いがある方も、毎日の食事で何を避けるべきか、どんな食べ方をすればいいのか知りたいと感じていると思います。今回は検査で異常が見つからないのに胃の症状が続く機能性ディスペプシアと食事との関わりについて、当院での施術経験も交えてお伝えしていきます。


食生活の改善は症状緩和の第一歩です
機能性ディスペプシアは胃や十二指腸に明らかな病変がないにもかかわらず、みぞおちの痛みや胃もたれ、早期満腹感などの症状が慢性的に続く状態を指します。胃酸の分泌異常や胃の運動機能の低下、内臓の知覚過敏、そしてストレスや自律神経の乱れなど、複数の要因が複雑に絡み合って起きていることが分かっています。
特にこの病気において食生活は非常に重要で、何を食べるかよりも何を避けるかが大事だと言われています。胃に負担をかける食品を避けることで症状の悪化を防ぎ、胃の機能回復を助けることができるのです。当院に来院される方の中にも、食事の内容や食べ方を見直すことで劇的に症状が改善されたケースが多数あります。ですから、薬だけに頼るのではなく、日常の食生活から見直すことが根本的な改善への第一歩になります。
機能性ディスペプシアの症状を悪化させやすい食品には共通した特徴があります。胃に負担をかけるものや、胃酸の分泌を過剰に刺激するもの、消化に時間がかかるものは特に注意が必要です。ここからは具体的に避けるべき食品について詳しく解説していきます。
脂っこい料理は消化に時間がかかり、胃に長時間負担をかけ続けます。揚げ物や脂身の多い肉類、バターやクリームをたっぷり使った料理、ラーメンの背脂やカレーなども胃にとっては重い存在です。高脂肪食品が機能性ディスペプシアの主な原因であるという報告もあり、外食が多い方は特に注意が必要です。ついつい選びがちなメニューに高脂肪のものが多いのが現実ですから、意識的に避ける努力が求められます。
唐辛子やわさび、胡椒、カレーの辛味成分といった刺激の強い香辛料は胃の粘膜を直接刺激します。酸味の強い食品であるトマトや柑橘類も胃を刺激し、症状を悪化させることがあります。刺激物は胃酸の分泌を促進させ、粘膜を荒らしやすくなるため、体調がすぐれないときは徹底的に避けることをおすすめします。
アルコールは胃の粘膜を直接刺激し、胃酸の分泌を促進させるため症状を悪化させる大きな原因になります。特に空腹時の飲酒や、アルコール度数の高いお酒は避けるべきです。仕事の付き合いでどうしても飲む機会が多い方もいらっしゃると思いますが、過量の飲酒は症状を長引かせるため、頻度や量を見直すことが大切です。
コーヒーや紅茶、濃い緑茶に含まれるカフェインは胃酸の分泌を促進するため、胃の不快感を増す原因になります。エナジードリンクにも大量のカフェインが含まれていることが多いので注意してください。また、炭酸飲料は炭酸ガスが胃を膨張させて圧迫するため、胃もたれや張り感、不快感を悪化させることがあります。
濃い味付けの料理や塩辛い食品、甘いお菓子やジュースなども胃への刺激となり、胃酸の分泌を促します。外食やコンビニ食は味付けが濃いものが多く、知らず知らずのうちに胃に負担をかけている可能性があります。自炊をする際も調味料の量を意識して、できるだけ薄味を心がけることをおすすめします。
避けるべき食品を理解したうえで、では逆にどんな食品なら比較的安心して食べられるのでしょうか。ここでは胃への負担が少なく、消化もよい食べ物をご紹介していきます。ただし、あくまで一般的な目安であり、個人差がありますので自分の体調と相談しながら取り入れてください。
おかゆや柔らかめに炊いたご飯、うどんなどの柔らかい麺類は胃にとって優しい選択肢です。パンも白いふわふわしたものであれば比較的消化がよいとされています。ただし、油で揚げたパンや硬いフランスパンなどは避けた方が無難です。
豆腐や納豆といった大豆製品、白身魚(かれい、たらなど)、鶏のささみやむね肉(皮なし)、卵、赤身のひき肉や薄切り肉など脂肪分が少ないたんぱく質は消化に負担がかかりにくいです。脂身の多い肉や青魚は脂質が多いため、体調がすぐれない時期は控えめにした方がよいでしょう。
じゃがいもやかぼちゃ、にんじん、大根、かぶ、ほうれん草など、煮込んだり蒸したりして柔らかくした野菜は胃に優しいです。生野菜や繊維の多い野菜は消化に時間がかかるため、胃の調子が悪いときは避けた方がよいでしょう。食物繊維が豊富なものも摂りすぎるとお腹が張る場合があるので、ご自身の体調に合わせて調整してください。
プロバイオティクスは症状緩和に有用とされており、LG21を含むヨーグルトがおすすめです。その他、バナナやりんごなども胃に負担が少なく、栄養も摂れる食品です。ただし、冷たいヨーグルトは胃を冷やすので常温に近い温度にしてから食べることをおすすめします。また、オキナワモズクやコンブ、ワカメ等の褐藻類にはフコイダンと総称される多糖類が含まれており、症状改善効果があるとされています。
何を食べるかと同じくらい、どう食べるかも重要です。食事のタイミングや食べ方、食後の過ごし方を見直すことで症状を大きく改善できる可能性があります。
1日3食をできるだけ決まった時間に摂り、毎回腹八分目を意識しましょう。栄養バランスよく規則正しい食習慣を心がけることが大切です。不規則な食事や暴飲暴食は胃のリズムを乱し、症状を悪化させます。忙しくて食事を抜いてしまう方もいらっしゃると思いますが、空腹時間が長すぎると胃酸が粘膜を刺激してしまうため、軽くでもよいので何か口にする習慣をつけてください。
早食いやドカ食いは胃に大きな負担をかけます。一口ごとにしっかり噛むことで唾液の分泌が促され、消化が助けられます。また、よく噛むことで満腹中枢も刺激されるため、食べすぎの予防にもつながります。忙しい方は特に急いで食べてしまいがちですが、食事の時間を意識的に確保して、ゆっくり味わうようにすることが症状改善の鍵になります。よく噛まずに急いで食べると空気も一緒に飲み込みやすく、お腹の張りの原因にもなりますので注意してください。
就寝の2〜3時間前までには夕食を済ませるのが理想です。夜遅くに食べてすぐ横になると、胃の中に食べ物が残ったまま体が休息モードに入ってしまい、消化不良や胃もたれを引き起こします。仕事が忙しくて帰宅が遅くなる方は、夕方に軽く何か食べておくなど工夫してみてください。
食事の直後に激しい運動をしたり、すぐにお風呂に入ったり、横になって寝転がるのは避けましょう。食後30分ほどは軽く座って過ごすか、ゆっくり歩く程度にとどめておくのがベストです。消化にエネルギーを使っている時間帯ですから、胃に負担をかけない過ごし方を心がけてください。
熱すぎるものや冷たいものは胃の粘膜を刺激するので控えるほうがよいでしょう。水分をしっかり摂ることは大切ですが、常温に近い温度のものを選ぶようにしてください。
機能性ディスペプシアの背景には自律神経の乱れやストレスが大きく関わっています。当院では食事指導だけでなく、身体全体のバランスを整え、自律神経の働きを正常化する施術を行っています。過度なストレスや睡眠不足、運動不足も胃の不調を引き起こす大きな要因です。食生活の見直しと並行して、適度な運動や十分な睡眠、リラックスできる時間を意識的に作ることが大切です。
また、喫煙も胃の粘膜を傷つけ、血流を悪化させ、胃酸の分泌を促進するため症状を悪化させる原因になります。禁煙が難しい方でも、本数を減らすだけでも胃への負担は軽減されますので、できるところから始めてみてください。


食事療法や生活習慣の改善は非常に重要ですが、それだけで全てが解決するわけではありません。症状が強い場合や長引く場合は、消化器内科を受診して適切な検査や治療を受けることが必要です。薬物療法やピロリ菌の除菌治療など、医師による治療と並行して食事や生活習慣を整えていくことで、より効果的に症状を改善していけます。
当院では病院での治療を受けながら通われている方も多く、薬だけでは改善しなかった症状が東洋医学を取り入れた施術によって劇的に良くなるケースも珍しくありません。身体全体を整えることで、胃だけでなく自律神経や内臓機能全般の働きが高まり、自然治癒力が最大限に引き出されるのです。
機能性ディスペプシアの改善には、胃そのものだけでなく、姿勢や筋肉の緊張、自律神経のバランス、内臓の位置や動きなど多角的な視点からアプローチすることが欠かせません。当院では3種類の独自検査によって症状の根本原因を徹底的に見つけ出し、東洋医学と西洋医学を融合させた施術でひとりひとりに最適な治療を提供しています。
検査をしっかり行うことで、なぜその症状が出ているのか、どこを改善すればよいのかが明確になります。原因が分かれば不安も軽減され、前向きに治療に取り組めるようになります。薬を飲んでいても良くならない、病院では異常なしと言われたけれど症状が続いているという方も、諦めずに一度ご相談ください。
機能性ディスペプシアと食事の関係は非常に深く、特に何を食べるかよりも何を避けるかが症状改善の鍵を握っています。高脂肪食や刺激物、カフェインやアルコールなど胃に負担をかけるものは徹底的に避け、消化のよい食品を選んでゆっくりよく噛んで食べることを心がけてください。夜遅い食事や早食い、ドカ食いも避けるべき習慣です。
ただし、食事だけでなくストレスや自律神経、生活習慣全般を整えることが根本的な改善には欠かせません。症状が長引いている方や不安が強い方は、ぜひ専門家に相談して適切なサポートを受けてください。当院では機能性ディスペプシアに対する豊富な施術実績があり、多くの方に喜んでいただいています。
毎日の食事が苦痛ではなく楽しみになるよう、一緒に改善を目指していきましょう。ひとりで悩まず、いつでもお気軽にご相談ください。あなたの不安な気持ちもしっかり受け止め、誠心誠意サポートいたします。

